決めろアクセルターン!かませ普通の発進!
今回はおじいちゃんカブ(HA02)の整備。
貰った当初からそうだったんですが、カブのクラッチが滑ってます。
車の整備知識はおろか、バイクの整備知識すら全く無いので、クラッチなんて10〜20万kmは持つもんやろ…と思ってたんです。
ただ、やはりストップアンドゴーの多い原付、しかも遠心クラッチ。
調べてみると3〜5万kmで交換必要らしいですね。
ふーん。
まーいっか。走るし。(危険)
と思い騙し騙し乗って2000km。
信号を発進してから殆どの回転区域で滑るようになり、しかも直した当初より最高時速が10km/h近く遅くなって、
さすがに交換に踏み切ります。
今回は武川製の強化クラッチAssy。
あとSSTも買いました。しめて6000円。
マジの素人。エンジン周りなんて触ったことありません。その上に友達もいないので取説とネット情報が頼みの綱です。
それでも武川の取り扱い説明書があれば一通り組めました。めちゃくちゃわかりやすかった。
てことで組み方は説明書見ましょう。
自分用備忘録画像。
クランクケースカバーのボルトはmm単位で長さが決まってるのでちゃんと覚えときましょう。
固着してたのでラスペネと共に根気よく丁寧に戦いました。
固着…ってことはこいつ、腰下というかエンジン周り全部35年間放置か?
仕事柄、湿式多板クラッチを触っており、
位相とかプレートの組む順番を間違えたりすると面倒くさいのを理解しているのでAssyの交換なのです。
ちなみに…中身の点検はしてません。そのままポン付けです。
問題なければAssyで組んだ方が圧倒的に楽チンですよね〜。どうなるか知りませんけど。
クランクケースカバーは反対側からマイナスドライバーでドツきまわす用のツバがついてるので、固着してても根気があればなんとかなります。
さすが整備製抜群の横型。
それよりもガスケットの固着がやばい。
はじめはプラスチックのヘラとマイナスドライバーで剥がしてたんですが、
キリがありません。
カバーの面が傷つくから怖いし。
見なかったことにして液ガスに逃げるか?と悩みましたが…。
ネットを調べてていい情報を入手。
アサヒペンの塗料剥がし液。これをガスケットに塗って30分ほど放置。
すると超簡単にペロッと剥がせます。
この時点で作業開始から5時間。めんどくさい作業に気が立っていたので、写真は忘れましたが…。
これでオイルストーンで面だしをして新品同様になります。
塗料剥がしが浸透するまでの間、清掃。
実はこれを見るのが一番の楽しみだったオイルフィルター(茶こし)。
でも意外と綺麗…がっかり。いいことなんですけどね。
マメにオイル交換はされてた模様。
結局6時間近く掛かって組み上がりました。
始動テストをしたときに、クラッチアジャストボルトからオイル漏れが発生。
ネットに転がってるパーツリストの写真を見ると、カバーとボルトの間にOリングがある模様。
ケースを開けたときにリテーナーとかスプリングが爆散したので、部品の順番はフィーリングと取り説見ながら組んだからミスりました。
悩む前にネット見なきゃな。
Oリングは間違えてカバーの内側につけてしまい、もうオイル交換したくないので、ホームセンターの適当なoリングを買ってきて(φ7.2mm)、
ロックナットの内側にOリングを挟んで対策。
これでオイル漏れは無くなりました。
早速テスト走行。
強化クラッチ…普通のMTなら手に感触が伝わりますが、遠心クラッチの強化クラッチってどうなるんだ?
結果は、やはりシフトフィールはゴツゴツします。
新車で買ったJA44も乗ってますが、それよりもシフトが硬い。
でもトルク感…駆動伝達力はかなり力強くなりました!
カウンターウェイトも重くなった恩恵で、アクセルONのダイレクト感が強くなりました。
なので、すごくコントロールしやすいマシンに変貌。
これで長く一杯遊べるぞ!
あとはトラブルが出ないことを祈るばかりですね…。
自分のことをよくわかってるからこそ、自分の締めたネジほど信頼できないのはない。