夏の終わり。
この夏は、彼女と手を握るよりもタイヤレバーを握ってる時間が長い気がするし
そもそも僕に彼女はいなかった。
エンジン不動でタダで貰ったおじいちゃんカブ。
レストアが終わってからはガンガン乗ってます。
キャブレターはフルオーバーホールして絶好調。
軽い車体は取り回しが楽だし速い。
せっかくのハイグリップタイヤだしゴリゴリに倒して遊んでます。
が………。
やっぱりハイグリップタイヤを履いてしまった以上、林道でのグリップは不足しています。
ハイグリで林道行くのがナンセンスですが。
やっぱりブロックタイヤしか勝たん!
ということで満を辞してブロックタイヤを投入します。
あとついでにエンジンガードもつけます。
オンロードはns-1とja44で楽しみます。
・ブロックタイヤを組む
今回入れるタイヤはTIMSUN製のTS-808、809です。
なんじゃそりゃ。
安心の中華製。
2本で5千円。
チャーミングなカエルさんがポイント。
アイヤー。
僕のカブ(89年式HA02)は一切フェンダー加工してません。
リアに2.75×17、フロントは2.50×17です。ネット情報ではギリギリらしい。
で、組んでみたんですが………。
めちゃくちゃ硬い。
なんだこれ。必死すぎて写真撮る余裕もない。
ハイグリとは違ってプライレーティング表記あり。4PR。硬すぎ。
レバーで無理やり押し込んだんですが、それをやっていいのはチューブレスタイヤだけ…。
レバーでチューブを潰してしまう始末。
しかも馬鹿な事に、要因が分からずスペアで持ってたチューブも組んで3本潰しました。泣きたい。
なんかいい手段はないのか…と、腰を休めてネットサーフィンをして先人の知恵を盗みます。
そこで発見した素晴らしい手段。
ゴツいタイラップでタイヤをリムが引っ付くまで締め付けます。
タイラップ?インシュロック?ロックタイ?ケーブルタイ?知らんけど。
で、チューブは本当に僅かだけエアを入れる。
この状態で、ホイールに組み付けます。
他のゴーカートのタイヤとか、自動車のタイヤの感覚だとあり得ませんよね。
ビードを左右同時に入れれるの?
でも意外や意外。タイヤレバーを使わず、手で押し込むだけでビードを左右同時に入れれるもんです。
普通に組むよりも断然楽でした。
軽自動車のラジアルタイヤでは無理な技ですが、120幅ぐらいまでならこの手段で組めそうです。
おーかっこいい。
HA02のフルノーマル…センスタありでもタイヤの干渉はなし。
リアサスは抜けてて車高は落ちてます。
組んでから100kmほど走りました。
それでも干渉は無さげ。ちゃんと空気張ってたらいいんだろうけどエア圧落ちてきたら干渉するかも。
そんなギリギリさです。
スイングアームとセンスタが特に怪しい。
やはりハンドリングはブロックタイヤ独特のいろんな方向に進んでいく変な感覚。まあそれはしゃーなし。
あと普通の道ではフロントグリップ無さすぎて20〜30km/hでもフロントが逃げ始めてアブナい。
最高速は5km/hほど落ちました。
あとタイヤノイズが「ゴオオオオオオ!!」という、16式機動戦闘車のような音になって滅茶苦茶楽しい。
オフロードのグリップ云々より、見た目とタイヤノイズで満足してる。
・エンジンガードをつける
3年ほど前。初期型のリトルカブ(3速キック、キャブ)に乗ってました。
今の僕のバイクの性癖を完全に狂わせた元凶。
この時のリトルカブにはエンジンガードがついてました。
時は経ち、カブ90を弄ってる現在。
リトルカブでみた鉄製のゴツいエンジンガードがついていません。
リトルカブと普通のカブの相違点は、タイヤが14インチか17インチか。
そしてリトルカブは14インチ化で車高低くなってしまい、純正で鉄製のエンジンガードがついているのです。
しかも初期型(セル無しモデルまで)は鉄製のガードが。
他にも相違点はいろいろありますけどね…まあそれは別の話。
ここから本題。
実は会社から鉄板の端材をもらってきて、エンジンガードを自作してたんですよ。
けど、思ったようないい感じのガードは作れず…。
結局、たかだか1100円程度だしリトルカブ純正をホンダドリームで取り寄せし、買いました。
品番は旧型の品番で取り寄せ。50360-GCN-000。
あれ?鉄製じゃない…。
4速セル付きFI車両以降はコストダウンのためか、プラスチック製の安っぽいカバーになっています。
パーツリストの品番は、リトルカブのFI・立体商標記念車両ではない鉄製ガードのついている古い年式の品番から探したんですが、やっぱり来たのはプラスチック製でした…。
プラスチックのガードは機能的に充分満足するし、むしろ鉄製よりも軽量化されてます。
でも安っぽくてダサい。。。
昔、キャリパー塗装した時に余ってた銀の耐熱スプレーで銀に塗ります。
テカテカの新品プラスチックは僕のカブには似合わない。
取り付けは簡単ですね。ステップを外してハンマーで叩き込んで、レッグシールドのボルト部に取り付けるだけ。
さすが純正品。
自作をしてるときに「あ、純正買おう」と思ったきっかけはドレンボルトのサービスホールがあるからなんです。
リトルカブの型番はAA01。そのため鉄カブのお母さん的なフレーム。
樹脂カブは邪道。持ってるけど。
なのでHA02にも簡単にポン付けできます…が、
型式云々よりも、マフラーが重要。
まずチェーン側。
現在ダックス用アップマフラーをつけてカットレッグシールドにしています。
本来、レッグシールドをエンジンで止める部分にカラー込みで装着するんですが、現在はレッグシールドが無いのでわざわざカラーだけつけてます。
で、これの反対側は………。
本来ボルトが通るべきところにアップマフラーが居るので、カラーを入れるとマフラーにブチ当たります。
それどころかボルトも通らないのでマフラー側はボルト留めしてません。
マフラーの熱でガードが溶けたら溶けたで、いい感じの形になるんじゃ無いでしょうか。知らんけど。
それでも結構がっちりついてます。
たぶん問題は無さげ。
近所の林道を走ってきました。
アンダーガードは効果を発揮するまでは行ってませ
んが、やっぱり林道はブロックタイヤですね。
フロントグリップが圧倒的。
ちょっとオーバースピードで行くとフロント滑ってああああああああってなるのがかなり引っかかるようになりました。
オフロードでスクランブラーな雰囲気満点。まさに理想形です!
なんでこれを最初からやらなかったか、というと…。
…なんででしょうね?こんなにカッコいいのに。
まあでも数千円で大変貌を遂げるカスタムができるのがやっぱり原付の魅力。
その一つの過程を楽しんだ、ということで………。