モンキーはいいぞ。
モンキーじゃないです。ゴリラでした。
モンキーが欲しかった…とか、そんなんじゃなくて、
インターネットで情報収集や買い物をしているとゴリラの名前で探すよりもモンキーの名前で探した方が情報・欲しいものが見つかりやすいんですナ。
モンキーとの相違点は、
・ハンドルの折り畳み機構が無い
・タンク容量
・6V車の場合はギア。(モンキーは遠心クラッチ3速、ゴリラは4速MT)
あとキャブレターの型式が違うとか言い出したらキリが無いですが、部品の90%ぐらいは同じなので何ら問題はありません。
晴れて数年の眠りから覚めた(覚まされた)ゴリラ。
もうすこしだけ問題があります。
まず一つ。
フロート室からオーバーフローして地面に漏れたガソリンが多すぎることです。
缶コーヒー1本分ぐらいはこぼしてるんじゃ無いか…というぐらいに漏れまくります。
でも、フロート室の隙間からは漏れていません。
となると、フロートが機能していない可能性が高いです。
そこで、フロートバルブのゴムの段差を確認したものの段差は無し。
エンジンをかける前に徹底的に洗浄したので、はて?と思っていたら、
写真左側のバルブの段差にフロートをひっかけてフロートを浮き沈みさせる構造の模様…。
今まで組んできたカブはひっかけは無し。
年式によってキャブレターの仕様が違うのはわかってたんですが、
組み方は一緒だろうとフロートとフロートバルブを繋げてない状態で前回バラしたときに組んでしまい、フロートが機能していない状態に。バカス。
ちゃんと基本に戻ってキャブレターの組み方をインターネットで調べて組みましょう。
サービスマニュアル?パーツ代よりも高いので買いません。ていうか買えません。
これは自分用メモですが、1985〜1989年モデルはケイヒンPA03っていうキャブレターらしいですよ。開けた瞬間にジェットが一つしか無くって驚いた。
二つ目の問題。
それはサイドカバーが紛失していることです。
この時代のバイクあるあるですが、簡単に外せるゴムのブッシュにプラスチックの円錐を刺すやつです。伝われ。
バッテリーを新品にしたら目立つこと目立つこと。
配線もろ出しです。
ということで買いました。ギラギラのメッキです。
これしかAmazonで安いやつは無いんですよね。
ほかは12Vモンキーの形。あの楕円のやつ。
しかも無駄に右側もある。
アップマフラーだから付けれません。ゴミです、と言いたいんですが…。
将来もしかしたらダウンマフラーをつけるときに重宝するかもしれないので、一応持っておきます。
届いた直後につけてみましたが、まあ。
何がどうとは言いませんが、そうなりますよね。
黒に塗装をして、カッコよく「Z50」のステッカーをぺたり。
カッコ悪い?
いやいや。1985年式ブラックエディション純正はこんな感じなんですよ。カッコいいでしょ?
たとえカッコ悪いとしても、純正であればカッコいいのです。
ちなみに僕はカッコ悪いと思ってます。でも折角作ったんだから貼っておきたいじゃないですか。
今度こそ、ゴリラ完全復活です。
タンク以外の目に見える部品はほぼ全部塗装しました。
なぜかタンクの外見はやたらと綺麗だったのでワックスかけたぐらいです。ヌルヌル。危険。
中身はスーパーカブと一緒ですが、大きな違いは6Vなこと。
6Vのスーパーカブなんてほぼ見ないですよね。80年代前半ですでに12Vになってますし。
電球は奇跡的に?ヘッドライト以外は生きていました。
じゃあライトバルブの交換をするか、と思ったもののまたこいつが曲者で…。
僕がこの世で一番嫌いなのは、固着したプラスネジと言っても過言ではありません。
とくにエンジン系の部品にプラスネジを使ってるヤ◯ハとかな…!
このゴリラも、多数固着したプラスネジを時間を掛けて外したり、諦めて破壊したりしています。
35年もののライトバルブ。真っ白。
ライトバルブはめんどくさいので近所のホームセンターに売ってた12V球。でも全然明るいです。
で、この写真を撮ってからホーンの汚さが目立ってしまったので…。
真鍮ブラシとピカールでホーンを磨きました。
こうして一つ一つ虱潰しに綺麗にしてけばいいんですが、綺麗にするべきところが多すぎてやる気が無くなる。
これにてゴリラのレストア完了!
今現在でも、フレームさえあれば1台を容易に組めるアフターマーケットの充実具合。
弄り甲斐も十分あるのですが、オリジナルのイメージを崩さないように乗ります。
あとやりたいことは、サスペンションの交換かなぁ。
純正風サスペンションは現在いい感じのやつが通販で在庫切れ状態。在庫が復活するまではもともと付いていたサスペンションを塗装したやつで我慢です。
乗ってみた感想ですが、
原付スポーツはいろいろ乗ってきたものの、これは段違いに楽しいですね。
身の回りには中型や大型バイクに乗ってる人は沢山いますが、モンゴリは身の回りにはいません。
なので本当に乗るどころか跨るのすら初めて。
初めの頃はキックをスカして、左側の足つきが良すぎて立ちゴケしそうになったりしました。
ありえないぐらい窮屈なライディングポジション。
低すぎる視線。
頼りないタイヤ、しかも合わせホイールだから1.0kg/㎠しか空気は入ってないからフワフワ。
安全性を重視して、ブレーキシューは良く効くものを奢りましたが、それでも30km以上は怖い。
でも、公道でかつ近所or車で持ち運んだ先でウロウロするなら十二分のバイクです。
そう。今回ゴリラを買った理由は、
・ミゼット2に乗る現実的なサイズのバイクが欲しい
・いままでモンゴリを触れた事がなかったから欲しかった
という理由。
ただ、いざ載せてみるとミゼット2でも荷台に余裕ができてしまいました。
…これ、ロードバイク乗るんじゃね?
そう思い立ったが吉日。早速トライです。
現地で乗るためのヘルメットや、キャンプ道具を積むボックス、ラダーも載せなきゃいけません。
あーでもない、こーでもないを繰り返し…。
この形に落ち着きました。これなら走れますね。
キャンプに行って、サイクリングして、ツーリングして、道中の運転も楽しくて。
理想の旅をする準備ができました。
結局は、ミゼット2のための買い物だった訳で御座います。。。