備忘録④

日々の趣味の備忘録。

新しい友達はゴリラ。5話

プラモのクリアレッドってあるじゃないですか。

これ、使い切る人っているんですか……?

 

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そんな思いで塗り塗り。

で、コンパウンドで思いっきり磨くと、

 

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綺麗になりました!!

 

 

 

 

 

 

 

通販で買った部品を待つ間にちょこちょこ色んなところを綺麗にしていますが、あんまりにも汚いので「ここが綺麗になると他の汚さが目立つ」ことにより気になる箇所が無限に増えてくループ。

 

 

 

さて。気晴らしはさておきエンジンがかかりません。

症状はプラグに火が飛ばない。オルタネータ(ジェネレーターは元気。

 

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なんとかプラスネジの固着と奮闘しながらジェネレーターカバーを外します。

横型エンジンあるあるなんですが、ジェネレーターカバーの固着は本当なんともならんですナ。

さらに80年代になるとプラスネジなのが最悪。

 

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この辺を徹底的に直すための三種の神器。わざわざ買いました。プーリーホルダー、フライホイールプーラー、シックネスゲージ。

コンデンサ交換には半田こても必要。

 

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フライホイール外すのなんて、素人なので初めてです。

原理はわかるんですが、いかんせんクランク側と固着しているフライホイールを外すのに相当な力が必要でした。

この時点まで腐ったボルトと幾度となく遭遇してるので、恐る恐るやってましたが、破壊する覚悟で思いっきりプーラーを回したら「バキン!!!!」と言う音と共に外れました。怖かった。

 

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今回の主犯…な気がするコンタクトブレーカー。

フライホイールの窓から覗いた時ではそんなに汚く見えませんしタイミングもあってましたが、本性を現してからそのボロさに驚きました。

 

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ボルトの腐食・可動部の動きが渋い。設置面の腐食。

どれ一つとして機能してません。ゴミ。

新品と交換です。

 

ついでにコンデンサーも交換。

 

 

 

ポイント調整をして、フライホイールを指定トルクで締め、カバーをつける前にプラグの火花の確認。

すると驚き。びっくりするほど元気に火花が飛びます。

 

火花が飛べばこっちのもんだ!ご近所のためにマフラーを取り付けてエンジン火入れです。

 

キーをオンにしてキック。

明らかに爆発している。これはいける。

チョークをいじりながらご機嫌を伺います。

そして………

 

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凄い白煙と共にエンジン始動しました!!!

安物のエアフィルターと安物のマフラーですが、意外と勇ましい音を出します。

 

即座にアイドル調整しますが、何やらアイドルが安定しません。なにも触ってないのに回転が上がったり下がったり。

 

はて?と思いながらもまあかかったから安心。

要因は吸気のどこかでエアを噛んでるとは思うんですが…原因不明。

 

 

 

とりあえずエンジンはかかったので、

 

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休憩がてら、ミゼットで近所のコンビニに車で自賠責と祝い酒を買いに行きました。

 

 

 

さあ早速試運転に出発!

 

 

 

 

 

 

と、出発してからテンションは最高に高かったんですが…。

出発して家からわずか1kmのところでエンジンが止まりました。

再度エンジンをかけようとしても全くかかる気配がありません。

 

諦めて、1km程度を押して帰りました。

わずか1kmでよかった。

 

 

 

原因を探ります。

エンジンがかかる気配が無いということは、点火系か燃料系です。クランクは普通に降りるし。ていうか横型はそうそう壊れないし。

 

まずはプラグの火を確認。元気に火が飛んでました。

となると燃料系。キャブレターのオーバーフローにはガソリンが来てます。ということはキャブはシロ。

フューエルホースをコックONの状態で外すと、

 

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なんと、コックでガソリンが止まっているではありませんか。

 

これはまずい。もともとサビサビのタンクだったから、サビが詰まったんだろうか…。

コック交換か、タンクごと変えた方がいいんだろうなぁ…。

うわぁマズいことになった。

 

テンションが最高潮に上がってから一変、ガッカリ。

ガッカリして、サビを見て現実を受け止めるためにタンクキャップを外すと…。

 

止まっていたコックからガソリンがダダ漏れに。

あわわわわわわわわ。

 

…ん?待てよ。

これサビが詰まったんじゃなくて、タンクの呼吸が詰まって、タンク内の空気がなくなってガソリンが送れなくなったのでは?

 

 

思い当たる節はあります。それは第3話で書いた「フューエルキャップを新品にした」ことです。

 

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このゴリラを回収しに行ったのは、軽バンでした。

1時間半程度の道をゴリラを乗せて走ってたんですが、強烈にガソリン臭い臭いが車内に漂います。

見ればキャップは亀裂だらけ。ここから揮発して車内に臭いが漂ってたんでしょう。使い物になりません。

 

と、いうことで他のガラクタと一緒に某アゲ車庫屋さんに投げたのです。

 

 

そして今。新品キャップが密閉されすぎて困っています。

 

そもそもなぜゴリラの純正部品なのにこんなことが起きるのか?

 

 

 

調べれば、年式によってタンク側に穴があったり、モンキーでは車で持ち運ぶ前提としてキャップのエアバルブON・OFF切り替えスイッチがあったりするらしい。

今回はタンク側に穴がないのに穴がないキャップを買ってしまいました。盲点。

 

となればシールを破壊するほかありません。

 

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φ1.5のドリルでほじくりました。

あーあ。新品キャップを買った意味とは。

 

 

で、さらにこれで試走。

と思って走らせようとエンジンをかけてギアを入れると、今度はクラッチが戻って来ません。

どうしようもないのでそのままエンジン停止。

 

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わかっててめんどくさいし動くからいいや、と思ってたらワイヤーのサビです。アジャスターがサビでアウターの中にサビが侵入するんですな。定番。

作業を怠った戒めとしてしっかりラスペネでサビを流し出してグリスを注入。

ワイヤー交換したら…?ってなるんですが、ほつれ等はないのでとりあえずしばらくはこれで様子見です。

今度こそ試走です。

 

 

 

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問題なく走りました!

 

様子を見ながら3km程度走りましたが、問題無さげ。

ただ、吸排気系の部品を交換したのでキャブセッティングはまるで出ていません。

走ることには走るけど、ブスブス言います。

 

晴れて完動状態となったゴリラ。

これは感動です。

 

 

次回は少しおめかしと調整をします。

今回まではちょっとだけマニアックなメンテ。これからはカスタムです。わくわく。