結局外装全バラ。
引き続きグロムのレストアです。
とにかく豊富にあるアフターマーケットを、ニヤニヤしながら漁ってて、
ポチって部品が届いた順に整備をしていっています。
次に着手するのは、サスペンションとエアフィルターです。
この個体は信頼できる入手先から拾ってきましたが、前オーナーは不明です。
ここで、手元のグロムを計30時間近く弄り回して推測した前オーナーの性格を記すと、
・2017年式の距離11000km、完全フルノーマル。毎週末ブラブラ近所徘徊ツーリングばっかしていた?
・各ボルトにチェックマークあり、貼られているステッカーからホンダ夢ですべての整備を任せっきりだった?
・外装はキレイだけど洗車キズが酷すぎる。しかもサビが変な所で発生してて、エンジンオイルはやや乳化してた。恐らくかなりの高頻度で水洗い洗車をしていた?
・ タイヤは2年前に変えてるけど、タイヤを半分も使ってない。恐らくラフな乗り方はしてなさそう。
って感じなので、恐らくカネに余裕あるオシャレな人が週末に手を汚さずに乗ってたんじゃないんですかね。
これから中古のグロム狙う人には、こういう個体もあるという参考になれば幸い。
それを抑えて整備をしていきます。
・ストローク7mmのサスを変える
フルノーマル。サスももちろんノーマル。
調べてみると、とんでもなく柔らかい上に乗車時のストローク量は7mmしかないため突き上げがとにかく酷いという恐ろしい代物。しかもこの個体は抜けかけ。フレームにも悪いしとっとと変えましょう。
グロムはそのコンパクトな車格故に、あらゆる部品が外装の中に詰め込まれています。
サスマウントのボルトも然りね…。
しかも外装は一体物のため、全部を引っ剥がさないといけないのです。
今どきのバイクだから、プラスチックとツメとクリップだらけだし。
作業時間としては4時間ぐらい見とけばいいんじゃないんでしょうか。
で、サスの交換自体は楽勝なんですよ。
クソ硬いボルトは鉄パイプでシバいて緩むし。
問題は外装。見えてるボルトとクリップを全部外したあとに、
こちらはタンク上部。ここに引っ張って外す系のクリップが2つあります。
これを一つずつ慎重に、少しずつ引っ張りながら引き剥がして、
エアフィルター部に引っ掛けのフックがあります。
フリーになった外装を、このフックから外すように引き抜きます。
慣れたら15分ぐらいで外装を剥がせますが、初めてバラすときはありえんぐらい固いこのクリップに格闘すること請け合い。
選んだのは車高調整も出来るデイトナ製。見た目も悪くない。
サスはピンからキリまで本当に色々種類があります。このグロムはツーリング8割、サーキット2割ぐらいで考えてるので、この程度で上等…と思いたい…。
車高は最低、プリはほぼゼロで組んでみました。なんでも、車高調整はあれど高すぎるらしい?バネは硬すぎるらしい?ので、乗ってから考えます。
ストローク量も多いから、底突きは無くなるでしょう。
試走した感じでは、体重64kgの自分にとってはプリゼロで組むぐらいがちょうどいい感じでした。
・エアフィルターを変える
黒が純正、赤がSPタケガワ製エアフィルター。
空気の量は一目瞭然です。一応純正コンピュータで補正できる範囲らしい。
交換方法は見えてるネジ緩めるだけ。簡単ですね。外装を引き剥がしたついでにやっちゃいましょう。
外装を剥がさなくてもできる作業ではありますが、まあない方がネジを抑える手が入れれるので楽です。
なんだか赤いのヤラシイなぁ、と思ってはいたんですが、
JC75の謎に赤いブレーキキャリパーと相まって、悪くはないなぁ、と組んでから思った次第。
フェンダーレスでスッキリ。サス変えて乗り心地も見た目も良き。フィルターとオイルを変えてゴキゲンなエンジン。おまけに近所の桜は満開でゴキゲン。
見た目的にはそれなりに満足してます。
でもやりたいことはまだまだある。本当に楽しまさせてくれるバイクですね。