合わせホイールなんてタイヤ交換ちょろいじゃん!w
またまた始まったウン十年ものバイク…1985年式ゴリラのレストア第2話です。
早速ですがバラバラにします。
やることは清掃ぐらい。
といってもハードな清掃ですが。
これはチェーン清掃3回目の後。これの倍以上の泥が溜まってました。
これはタンクのサビ落とし。いらないチェーンとパチンコ玉を入れてふりふりした後。
まあ、ここまでは古いバイクなら当然の汚れなので然程驚くこともないでしょう。
ジェットは当然詰まってたし、フロートバルブの底も青錆だらけだし、エアクリーナーは樹脂がカピカピになって割れてる上に虫の死骸・腐ったフィルターのカスが詰まってるし。変な補修後もあるし。
全部綺麗にしました。
ほぼフレームまで到達したので、ハーネスも外してフレームとスイングアームをシャーシブラックで塗装。
キャリアやフェンダーはグラスブラックで塗装。
傷もあったので同じくグラスブラックで塗って研ぎ出し。
じゃあもうブログに書くことないな?ってなるんですけど…ここからが本番。
モンキー・ゴリラ・ダックス・シャリィ等のバイクの宿命。
それは、合わせホイールの固着です。
冒頭に、合わせホイールのタイヤ交換なんてちょろいぜ!と息巻いて着手したわけです。
ボルトを外して、ハブも外して…。
タイヤを剥が………ハガ……剥がれない。
なんだこれ。
ビードブレーカーでつぶしても外れない。
ホイールを電柱にロープで括り付けて思い切り引っ張っても外れない。
普通車でタイヤを踏み潰しても外れない。
どうもホイールのサビとタイヤがひっつき、固着しているよう。
さらに、この問題は横型エンジンミニバイクではよくある問題のよう。
インターネットの大海を彷徨っていて色々なアイデアをトライして、5時間。
未だに外れません。
そして翌日。さらに2時間近くかけて…
やっと外れました。
1本だけ既に塗装に着手してるのは、1日目に1枚だけ取れたものの残り3枚が外れず、心が折れて塗装をはじめたからです。
コツを掴んでからは3枚とも一気に外せました。
自分のためにも、将来モンキー系をレストアする人のためにも今回外した方法を記します。
…その前に。
先程「心が折れた」と書きましたが、タイヤを外す際に過った考えがあります。
こんなことに時間と労力を費やすよりも、中華製のアルミホイールを買った方が良いのでは…?
という考え。
結論としては、
丸一日、体力を使いまくって地道な錆剥がしをする覚悟があれば外せる。それが嫌なら2万円ぐらいでホイール買ったほうが手っ取り早い。
です。まあめっちゃ頑張れば外せない事はないって事ですナ。
以下取り外した方法。
・両面がついた状態
が、トップ画像なわけですが。
裏表の取り付けボルトを外し、エアをチューブの限界っぽいところまで入れます。本来はこの時点で「ポコンっ」と外れるらしいです。
外れないので、写真の中央付近を見て貰えばわかりますが鉄の筒(79ccのエンジンのピストン)をホイールの間に入れます。
で、空気を抜いてタイヤが引っ張っている状況をつくります。
その部分から無理やりビードブレーカーでビードを引きずり落とします。
このとき、リムの隙間にCRCを噴射しまくります。
ラフではありますがこれで引きずり出しました。
・残り片面
片面が取れると尚更取りづらくなるのがもう片面。
グニャグニャのタイヤに引っ付いてるただの鉄板です。
片面をとった時に、リム側はサビだらけ。なのでタイヤのついた状態で錆を落とします。
で、ビードクリームをふんだんに塗りまくり、
2本のタイヤレバーで、片方を抑えた状態でもう片方のレバーをこじって少しづつ固着を剥がします。
動かすたびに「バキッ」という音がするので、その音がするたびに地道に進めていくしかありません。
で、ある程度剥がしたらもう片方の時のようにビードブレーカーでパワープレイ。
これでなんとか引き剥がしました。
くぅ〜疲れましたw
ミラーがへし折れてたので、その辺に転がってたミラーをつけました。
丸二日間、タイヤと格闘してだいぶ精神的にも体力的にもキたので、タイヤ剥がしの休憩にちょこちょこ塗装・掃除していたパーツを組み付けてテンションを上げて作業終了。
出来ることはやった。あとは通販で買った部品が届くのを待つのみです。wktk。