200v電源欲しい…
たぶんみんカラで○ぬほどレビューが出ている、アストロプロダクツの100vインバータ付き半自動溶接機を購入しました。
機械弄りマニアならいつかは欲しい溶接機。
でもノンガス100vって実際どうなん?っていう疑問はあるはず。
実際、僕も半信半疑でこの溶接機を買いました。
8時間近く使ってみた結論としては、
やはり100vでは弱いが、t=4.0以内なら母材も溶け込んで十分に使える!
という結論に至りました。
買ってよかったof the year2021受賞。もう2022年だけど。
購入に至るまで
今の時代、Youtubeやブログやなんやらかんやらと、良い物(?)の情報を手に入れるのは容易。
ただその情報が溢れすぎてるのも事実。
つまり、選択肢がたくさんあります。
ある事情で急いで溶接機が必要になって、真剣に100vの溶接機を調べていましたが…。
インバータ付きでまともに使えそうな溶接機の候補は数個見つけました。
ただ…。
いくら調べても耐久性についても何もブログ等はなし、チップ・トーチの互換性も謎。
長く使うのであれば、10年前から購入情報が溢れているアストロプロダクツ製がベスト。
かつ、個人的なアレですが誕生日月のクーポンもあるので安い。
以上の理由よりアストロプロダクツ製を購入しました。
まあそもそも100vの時点で…って思ってるので、どうせ何を買っても大差はないと思ってます。
知らんけど…。
内容物
溶接機本体のほかに、予備チップ2個、溶接面(超チープ…でも全然使える)、テスト用ワイヤーが付属。
これでアンダー3万円はなかなかだと思います。
アースつきの3口プラグなので、2口の変換プラグと革手袋は別途必要です。
溶接面がついてくるのはなかなか素敵。安っぽいですが、上等です。
自動遮光面欲しい…
物の言い訳をする前に練習あるのみ
偉そうに200v欲しいって言ってますが、まずは使ってみないことにはわかりません。
自身は仕事でたまに溶接をしてるので、腕にはある程度の自信はあります。
1〜2時間ほどその辺に転がってた鉄板で練習して気づいた点を挙げると、
・インバータ付きとはいえ多少電流がバラつく。
十分に母材を溶かすパワーはあるが、ビードを作ってる最中に電流がばらつくため、綺麗にできたであろうビードが乱れるのはちょっと…なぁ。
・とはいえ、最大出力で使ってもブレーカーが落ちることはなし。
・完璧に溶接しようと思うとパワー不足は拭えない。溶け込みは不明だが、母材板厚t=5、ビード幅・脚長は5〜6mmぐらいの太さが限界か?
ってぐらい。
練習すればそれなりに普通のビードをつくることは可能です。
あとこれは根本的にノンガスを否定する問題なんですが…。
やはりスパッタがひどい。ガス持ってくるのめんどくせ…って思ってノンガスタイプしか購入視野になかったのです。
ただ…ワイヤーブラシで落とせるレベルのスパッタじゃない。かなりしつこいスパッタが付きます。
ガスタイプに慣れてる人はかなりがっかりするかも。
どうしても気になる人はインパクトドライバーにつけるワイヤーブラシを買いましょう。
で、実際溶接したパーツの強度は?
ぼくが溶接機が必要となった理由は、レースを控えているレーシングカートの車両が、レース1週間前にフレーム折れてしまったため。
3時間ぐらい練習した後、ガッツリビード盛りまくりで溶接しました。
その後、レースも含め10回近くは走ってますが再度破断することはなく、むしろ1箇所しっかりついたぶん他の部分の弱さが出てくるように…
まあ、その話は別として。
溶接機としてはバッチリ使い物になります。
ビードの見た目に拘らないなら、
いろんな部品製作の幅が広がるし、むしろやりづらい条件で綺麗にビードが作れるようになるとメッチャ気持ちいいので、
アストロ100v溶接機、オススメです。