備忘録④

日々の趣味の備忘録。

ミゼット2が納車されたけどとんでもない車だった。

この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!

 

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去る2019年7月6日。ついにミゼット2が納車されました。

当然、嬉しくなって100km近くは走り回った訳ですが、

まあとにかく全てが常識外れなクルマです。

 

 

 

 

 

この車に対してのあくまで僕個人の購入前のイメージは、

 

ハイゼットの部品流用だから壊れないし利便性は高いはず

・小さいからすごく取り回しが良さそう

・軽くて走りが面白そう

・特徴的な見た目がいい

・バイクを積めそう

 

という5点のイメージ。

この僕の抱いていたイメージに対して、実際の感覚を記していこうと思います。

 

今回書きたいことの結論から言いますと、

 

・やはり不便な車。絶対にこの車を買う決定的理由がないと本当に乗り続けることは不可能。

 

です。

 

これからこの車の悪口も書きますが、

愛ゆえに人は苦しまねばならぬ、とも言いますし、愛好者の方は寛容な心でお読み頂けると幸いです。

 

まずは、僕の個体の説明から。

 

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僕の個体は前期型('96)、4MT、走行距離1.9万km、フルノーマル仕様です。

ワンオーナー、修復歴なし。屋外保管だった事以外は極上品です。

ディーラー車のため、完全メンテナンス済み。唯一の改造されている点は、オーディオがついているだけ。

 

ちなみに4MTは一人乗り。3ATはベンコラのため二人乗りです。今回は一人乗り前提でのお話。

 

それでは、一つ一つ説明していきましょう。

 

 

 

 

 

  • ハイゼットの部品流用だから壊れないし利便性は高いはず

 

商用車というものは、デザインよりも利便性を最優先されるものです。

確かにミゼット2は4ナンバー、紛れも無い商用車。

しかし、このミゼット2のターゲットユーザーは、「小口配達を行う事業者」、「レジャー用途目的での個人」です。

僅かな移動距離であれば色々なものは必要ない!という判断なのか、はたまた極限のコストダウンの賜物なのか、

普通の車にあるべき色々な部品や、利便性・快適性を高める装備がありません。

 

挙げていくと、

 

タコメーター、水温計は無し。まあフィーリングで良い。

・グローブボックス、小物入れ、ドリンクホルダーも無し。車検証はどこ置けばいいのか。

・室内灯、スイッチ類灯火無し。田舎での暗い車内を唯一照らすのはメーターランプのみ。

・荷台はフック等が無いため、紐での固定を行う際には工夫が必要。

・クーラー、シガーソケットはオプション装備。

・左の窓はハメ殺し窓。ぐるぐるハンドルすら無し。

・軽トラなら当然だけどシートは前後スライドのみ。10cm動くかどうかというところ。

 

といったところ。

不便さを挙げていくと本当にキリがないです。

というか、ぶっちゃけ超不便です。

 

 

 

  • 小さいからすごく取り回しが良さそう

 

あれ、自分ってかなり運転上手いのでは…?という錯覚に陥るほど、手足のように車を動かせます。

それもそのはず。車内からの死角が殆どありません。

真後ろにはガラス。右もガラス。左も手を少し伸ばせば届く範囲にガラス。

 

さらに、通常の軽自動車の2/3ほどのホイールベース

普通の2車線の道路があれば簡単にUターンできますし、住宅街ですれ違う時も余裕です。

 

ただし…。

 

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取り回しは最高ですが、この車はドアが荷台の平行線に対して20°ほどの傾きがあります。

要は、後ろから前に台形になっている訳です。

これがどの様な影響な及ぼすのかというと、

普通の車の感覚で、地面の白線とドアラインを合わせて駐車すると車体が20°程度傾くのです。

 

これ、僕がヘタクソなだけかなと思ったんですが、父に貸したときも、友人に貸したときも、駐車するときは死ぬほど傾いていたため、

僕自身も、父も、友人も頭に?マークを浮かべていた訳です。

荷台に合わせて駐車をすると真っ直ぐ止めれる様になりました。慣れですね。

 

そこだけは欠点というか、クセはありますが、

とにかく取り回しは最高に良いです(大事な事なので2度

 

 

 

 

 

 

  • 軽くて走りが面白そう

 

面白そう?

いえいえ。こんなに純粋に走りが面白い車はそうそうありません。スーパーセブンの次に楽しい。

車重550kg、31ps、パワステ、ブレーキブースター無し(後期型はあり)。

公道がアクセル全開、フルブレーキングで走り回れるサーキットになります。

また、シフトはビックリするぐらいショートシフト。ミドルフォーミュラ並み。

 

足回りですが、おそらくハイゼットの板バネ流用のため、足回りは非常に硬いです。ボーッと乗ってるとものすごいピッチ方向の振動が首を襲います。

 

乗り味は本当に独特です。感覚的には空荷の平ボディの2.5トントラックに近い。

また、加速は20km/hまでは最速です。それ以降はローギアすぎてスピードが出ません。

 

フル加速するとウィリーするよ!

 

街乗りで空荷なら2、4速だけで走れる。

 

 

 

 

 

  • 特徴的な見た目がいい

 

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やはりこの車の一番惹かれる点は、このファニーな見た目でしょう。

乗る前にこの外観を見て、思わずニヤける可愛さ。

街を走れば、ちびっ子が笑顔で手を振り、

ショッピングモールでは家族が笑顔になり、

おじさんや、女子高生は奇怪な目で見られる。

 

ド派手な改造車とは違い、街に笑顔を振りまく様な、素敵な車です。

 

 

 

 

  • バイクを積めそう

 

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ミゼットを買う前。果たして買ったところで活用できるのか?という点が疑問でした。

 

遠くに旅に行くとき、出先の街の中を車でウロつくより原付でウロつきたい。

けど、原付で遠くに行くのはしんどい。

そこで、走るのが楽しい車で行って、現地でバイクに乗れば全ての工程の運転が楽しくなるのでは?

 

まあ、理由はさておきバイクを積みたいのです。

 

 

 

ネットを調べていると、リッターバイクまで積んでしまう猛者も…。

じゃあ原付なら乗るだろう。

ということで、手持ちの原付バイクを全部積んでみました。

 

手持ちのバイクは、アプリリアRS50、DT50、NS-1、スーパーカブ110、Ape100。

また、リアのアオリを外すのが定番のようなので、外した状態でトライ。

リアのアオリは樹脂カバーを外してボルトを6本外すだけ。5分あれば外せます。

とは言っても普通の軽トラと比べるとやはり不便ですが。

 

載せてみた結論としては…。

 

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DT50(全長1905mm、乾燥重量76kg)が載せるのが限界です。というかこれでも走るのは怖い。

 

フルサイズ・フルカウル原付・・・RS50、NS-1は重いしデカいし。載ることは載るんでしょうけど一人で載せるのは難しいです。

 

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Ape100(全長1715mm、乾燥重量82kg)でギリギリ荷台に収まる。これなら走っても良いかなって感じ。

 

なので、

 

車重90kg以下、全長1750mmぐらい以内なら現実的に運搬可能ですね。

 

理想はモンキーなんだろうなぁ…モンキー欲しい。

 

 

 

ついでにレーシングカートを載せてみました。

 

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…これは過積載で捕まるな。

 

 

 

 

 

 

ミゼット2に乗ってみて、書きたいことはこんな所です。なんだかんだ言って、超楽しい車です。

 

予想はしてたんですが、スーパーカブがそのまま4輪になったような車。

 

遅いし、利便性には癖があるけど、やはり愛嬌のある見た目と、シンプルな走りの楽しさが魅力です。

 

実はこの車、今はもうかなり玉数が減っているのか、

 

最近のインターネットのブログなどに実際に乗っている方のレビューというか、感想の記事が少ない。

 

購入を検討されている方の参考になれば幸いです。