備忘録④

日々の趣味の備忘録。

JC75グロムに中華カウル取り付け。

彼女様「仮面ライダーゼロワンのやつやん!」

 
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って言われて、このレモンアイスイエローの純正外装を大事にしたいから外す。

 

 

 

半分本当です。

ぼくがサーキット走るときに思うこと。

遠慮なく攻めれないと楽しくない。

 

バイクも車もですが、きれいな外装を保ちたい…とかの邪念があると思いっきり攻めれません。

バーエンドとか、ステップとか、レバーがひん曲がるのは部品のアップデートのきっかけになるからいいけど、純正の外装をヤッてしまうと高くつく。

そんな邪念を取り払いましょう。

 

激安な中華カウルへの交換です。

 

 

今回購入したのは、Aliexpressで売っている送料コミで1万円台で買えるフルセット。

過去にNS-1の中華カウルを買いましたが、円安の今でも激安ですね。

 

 

 

2024年の春に注文しましたが、色をどうするか?とかをチャットでやり取りして、発送からわずか4日で届きました。早すぎる。

 

取り付けはどうだったか?それが気になるでしょう。

 

結論としては、

 

過去の中華カウルとは違う。

 

という結論に至りました。

 


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純正外装では冷蔵庫バイクになるステッカーも、白地にそれっぽくキメれば良き。

 

完成図はこんな感じ。

取り付けはどうだったか。

 


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まず気になるのは箱の大きさ。

NS-1のカウルを買ったときはクソデカい箱で来ましたが、思ったよりも小さい箱で来た。

二度ともとに戻せない系のやつ。

 


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検品してみましたが、完璧にすべて揃っています。

全体を見て思うのは、

・きれい。色ダレとかもナイ。塗装の耐久性は知らん。

・特有のバリはある。でも全然許せる。

・強度は純正並み。ペラペラではない。

 

というところ。

箱を開けた時点では満足。

 


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外せるところはちゃっちゃと外して、ガワを組み立ててる図。

驚くことに、爪がすべてバッチリきれいにハマるしネジ止めの穴もすべて「パチン!」とハマる。

下手したら純正よりも精度良い。というか嵌め合いがキツい。

 

更に驚くことに、何も削らずにポン付けでサイドの外装は取り付けれました。


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え、中華カウルってそんなにすんなり付くもんなの?

と感動してた矢先、問題はフォーク周りで起きます。


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ここ。フォークに取り付けるボルト孔が明らかにサイズが違います。

本来、ゴムのカラーを挟む部分なのですが…カラーは不要という判断なのでしょうか?

ステップドリルで拡張して無理やりつけました。


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もう一個問題点。

 


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ウィンカーの穴と形が明らかに違います。

これは恐らく社外の小さいウインカーを付ける前提での仕様なのでしょうか…………?

とにかく、ポン付けで純正ウィンカーの移植ができません。

これもノギスで純正形状である長孔の幅を測定して、それに合わせた形でステップドリルどダイヤモンドやすりでそれっぽい形に合わせます。
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で、純正のウィンカーをつけますが………そもそも受けのゴムの形状が違うので、かなり無理やり付ける形になります。

まあ外からのパッと見は良いしどうでもいいや。

 

本当に、中華カウルで困ったことはこの2店ぐらい。

それ以外はほとんどポン付け…………。

 

グラインダーで削るとか、もっと細かいネジ穴の穴径が違ってドリルが大活躍するとか、そんなことを考えていましたが…………。

 

本当に拍子抜けなレベルで簡単に付きました………。

 

作業時間としては4時間程度。

もともとが緩めの作りなだけに、中華仕様でも簡単にできました。

 


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ちょっとだけ気になる事というと、ヘッドライトのチリが左右でだいぶ違う…けどまあそこまで気にする性格ではないしどうでもいい。


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そして、サーキットを走る前提で組んでるなかで気になることというと、

・高速度域で弾け飛ばないか?

ニーグリップに耐えうるか?

ですが、そこに関してもバッチリ。

片方を純正、片方を中華の状態でニーグリップを確認しましたが、強度はどちらも同じレベルでした。

つまり、普通に純正並の精度と強度がある、と言っても過言では無いです。

 


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ステッカーは自作しました。

本当にフルラッピングか全塗装したか、ぐらいの勢いで綺麗です。

 

中華カウルに対して、ネガティブな偏見を持つのは過去の話。

十分にカッコをつけれて安全面も安心なレベルになっています。

 

 

 

 

シートを変えてポジションの自由さも上がり、カラーリングも決まってやる気スイッチON。

 

そろそろサーキット行きますか。

グロムのシート交換とパッド交換。

今のところ一番高額な部品がついた。

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題名でネタバレしてますが、コレを買ったのです。

 

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グロムの泣き所、シート。

とにかくポジションが狭い。

 

それもそのはず。


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このコブです。前後には15cmも動けません。

その上細いので、ケツ圧高め。つまりケツが死ぬほど痛い。ぼくは身長162cmだけど、それでも狭い。

 


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そこでエンデュランス製のシートに交換します。

キー指して入れ替えるだけだから1分以内で終わる作業。

でも効果は1時間乗っても痛くないしとにかくポジションが自由。

 

ベースごとオリジナルのシートもありますが、お値段が…。

貼替えサービスのほうがもっと色々できて安くできますが、

諸事情で純正シートは残しておきたいので、ベースがホンダ純正でシートごと交換でも激安なエンデュランス製をチョイス。

 

在庫がカーボンパターンしかなかったのでカーボンにしましたが、

かなりのグリップ性があって、レーシングスーツでも快適に走れそうな予感。

というか、普通に乗ってもグリップがすごいので、足の負担がかなり減りました。

 

コスパを考えるとエンデュランス製が最高ではないのでしょうか。

純正ベースだから、脱着もラクラク

 

 

 


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ついでにこちらも激安なエンデュランス製フロントブレーキパッド。

サーキットを走ることを踏まえて、セミメタルパッドに交換します。

ちなみにリアは慣れてからセミメタルに変えるつもり………。

リアがロックするのは怖いし。

 


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純正と同じ色ですが、純正はニッシン製なので刻印が入っています。エンデュランス製はなし。

パッと見で「やる気だぜ〜〜〜」ってならないから良い。


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恐らく11000km無交換なパッドですが、1.5mmぐらい減ってました。まあ違うパッドなので参考になるかどうかわかりませんけど。

 


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右が面取り済、左は箱出し。

結構バリがすごいので軽く面取り。

 


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交換後は純正と全く見分けがつきません。厳密に言うと純正はメタリック、エンデュランス製はソリッド色なのでちょっとだけ違いますが…………。

 

これでもとんでもなく効くように感じます。

よく止まれるようになるから安全性も向上。

 

タッチはそもそもが片押しなのでやさしいですが、トータルではかなり変わりました。

これ以上はいらないかな…とは思いますが、

まあ、弄ってばかりの日々に一旦一区切りをつけて、グロムと旅にでも出て考えますか。

爆速でタイヤ交換したグロム。

めくりめぐってえぶりわん
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そんな曲が聴きたくなる花粉症の季節の話。

 

 

一回りレストアが落ち着いて、小一時間程度の近所の山道に桜を見に行きました。

そこで露呈した問題。

 

タイヤが完全に◯んでる。

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ブレーキはバッチリ効く。純正パッドだけど。サスもフロントは吊るしだからちょっと柔らかすぎる…だけどリアは信頼できる動きをしてくれる。

その全てをダメにしやがる。

 

いや、製造年が2019年8週目とか書いてあったから察してはいた。(執筆時点、2024年14週目)

しかも中華タイヤだし。

 

普通に公道でも段差でフロントが滑り出すし、ちょっと攻めてみると画像のようにヒビ割れだした。

変えましょう。

 


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選んだのは定番のTT93GP。

PROには憧れますが、諸事情でツーリング寄りにしたくなってきたので無印にしました。

 

手組みでいけるかどうか?という疑問については、まあ行けないこともないです。


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軽トラのタイヤは手組みで交換してるし過去原付きのタイヤも手組みで組んでます。

でもこれは段違いに難しい。

ホイールのエアボリューム稼ぐ部分が浅くて、ビードが入れにくいんですよね。

ビード上げるときもそこそこ爆音したし。

傷つけないように気を使って組付けも込で3時間ぐらいかかりました。

あとやっぱりちょっとホイール傷ついた。

タミヤカラーをブレンドして補修。


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ついでにプラグ交換。恐らくノーメンテかディーラーに出して5000km時点で交換したのか?そこそこきれいではある。MotoDXを奢ります。

 



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タイヤが変わると一気にやる気な見た目になっていいですね。

もともとが恐らく純正でのんびり乗る人だっただろうから、前オーナーが見たら卒倒するだろうけど。


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ついでにアンダーカウル装着。中華のパチモンで3000円ぐらい。

 

で、公道でも30kmぐらい走った感想は。

タイヤがつよい。

具体的に言うと、バイクが負ける。

 

PROじゃなくても安心感がすごいしグリップもある。どんだけでも倒せそう。だし熱依存もそこまでなさそう。

そのぶん、何も手を付けてないフロントサスペンションのヤワさがさらに露呈する。あとブレーキ。

 

イジれば弄るほど気になる所が増えてくる…………。

サーキット走るのはもう少し先。

とりあえずは、往復200kmぐらいのツーリングでもしてみますかね。

 

 

 

ちなみに、このグロムをツーリング仕様寄りにしようと思った魂胆なのですが………。


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購入時に気が付かなかったし何も言われなかったのですが、なんとホンダ純正のスポーツヒートグリップがついているのです…………。

本当に金持ちのおもちゃだったんだろうな。

 

これを剥がしてハリケーンフォワードコンチとかを入れたい気持ちはすごくあります…が、こんな高級品が着いているとちょっと……なぁ、と思った次第。

グロムのエアフィルターとサスペンション交換。

 

結局外装全バラ。


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引き続きグロムのレストアです。

 

 

 

とにかく豊富にあるアフターマーケットを、ニヤニヤしながら漁ってて、

ポチって部品が届いた順に整備をしていっています。

 

次に着手するのは、サスペンションとエアフィルターです。

 

この個体は信頼できる入手先から拾ってきましたが、前オーナーは不明です。

ここで、手元のグロムを計30時間近く弄り回して推測した前オーナーの性格を記すと、

・2017年式の距離11000km、完全フルノーマル。毎週末ブラブラ近所徘徊ツーリングばっかしていた?

・各ボルトにチェックマークあり、貼られているステッカーからホンダ夢ですべての整備を任せっきりだった?

・外装はキレイだけど洗車キズが酷すぎる。しかもサビが変な所で発生してて、エンジンオイルはやや乳化してた。恐らくかなりの高頻度で水洗い洗車をしていた?

・ タイヤは2年前に変えてるけど、タイヤを半分も使ってない。恐らくラフな乗り方はしてなさそう。

って感じなので、恐らくカネに余裕あるオシャレな人が週末に手を汚さずに乗ってたんじゃないんですかね。

 

これから中古のグロム狙う人には、こういう個体もあるという参考になれば幸い。

それを抑えて整備をしていきます。

 

ストローク7mmのサスを変える

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ルノーマル。サスももちろんノーマル。

調べてみると、とんでもなく柔らかい上に乗車時のストローク量は7mmしかないため突き上げがとにかく酷いという恐ろしい代物。しかもこの個体は抜けかけ。フレームにも悪いしとっとと変えましょう。

 


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グロムはそのコンパクトな車格故に、あらゆる部品が外装の中に詰め込まれています。

サスマウントのボルトも然りね…。

しかも外装は一体物のため、全部を引っ剥がさないといけないのです。

今どきのバイクだから、プラスチックとツメとクリップだらけだし。

作業時間としては4時間ぐらい見とけばいいんじゃないんでしょうか。

 

で、サスの交換自体は楽勝なんですよ。

クソ硬いボルトは鉄パイプでシバいて緩むし。

問題は外装。見えてるボルトとクリップを全部外したあとに、


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こちらはタンク上部。ここに引っ張って外す系のクリップが2つあります。

これを一つずつ慎重に、少しずつ引っ張りながら引き剥がして、


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エアフィルター部に引っ掛けのフックがあります。

フリーになった外装を、このフックから外すように引き抜きます。

慣れたら15分ぐらいで外装を剥がせますが、初めてバラすときはありえんぐらい固いこのクリップに格闘すること請け合い。

 


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選んだのは車高調整も出来るデイトナ製。見た目も悪くない。

サスはピンからキリまで本当に色々種類があります。このグロムはツーリング8割、サーキット2割ぐらいで考えてるので、この程度で上等…と思いたい…。

車高は最低、プリはほぼゼロで組んでみました。なんでも、車高調整はあれど高すぎるらしい?バネは硬すぎるらしい?ので、乗ってから考えます。

ストローク量も多いから、底突きは無くなるでしょう。

 

試走した感じでは、体重64kgの自分にとってはプリゼロで組むぐらいがちょうどいい感じでした。

 

・エアフィルターを変える


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黒が純正、赤がSPタケガワ製エアフィルター。

空気の量は一目瞭然です。一応純正コンピュータで補正できる範囲らしい。

交換方法は見えてるネジ緩めるだけ。簡単ですね。外装を引き剥がしたついでにやっちゃいましょう。
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外装を剥がさなくてもできる作業ではありますが、まあない方がネジを抑える手が入れれるので楽です。

なんだか赤いのヤラシイなぁ、と思ってはいたんですが、

JC75の謎に赤いブレーキキャリパーと相まって、悪くはないなぁ、と組んでから思った次第。

 


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フェンダーレスでスッキリ。サス変えて乗り心地も見た目も良き。フィルターとオイルを変えてゴキゲンなエンジン。おまけに近所の桜は満開でゴキゲン。

 

見た目的にはそれなりに満足してます。

でもやりたいことはまだまだある。本当に楽しまさせてくれるバイクですね。

75グロムのフェンダーレス化

グロムが手元に来て思ったこと。

フェンダー、でかくね?f:id:racing_tak:20240404183824j:image

リアビューはいいのです。デザイン的にまとまってるから。

何だったらカッコいいとも思ってる。

 

でもフロントビューは?

 

 

リアタイヤの後ろから見える黒い物体が頂けない。 

何より、このフェンダーには鉄製フレームが入ってるから1kg近く(801g)ある。

利便性、快適性は求めてないのでとっとと外しましょう。

 

 

選んだのは、Amazonで4000円ぐらいで売ってるフェンダーレスキット。

LEDナンバー灯もついてる。

リアをシュッとさせたいので、ついでにウインカーも小さいのに変えます。

 

説明書はありませんが、他のブログにあるようにボルト4本と純正フェンダー内のハーネスを取り出すためにネジを5本緩めて、配線加工するだけ。

ナンバー灯の電気を取り出すためにハーネスをちょん切る必要あり。


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酔っ払いながらやったので配線ミスってる。逆。

マイナスは緑、プラスは黄色。

いい感じにキボシでもつけときまょう。

 


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ハーネス15cmぐらい余ります。

カウルの裏側に濡れん様に処理して隠しときましょ。

 


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ウインカーもポン付け。こちらはアリエクで1000円ぐらい。

タイヤもサスも丸見え。フル純正だから魅らせるもんでもないし、泥跳ねまくるからお友達が減る仕様。だがカッコいい。魅せれる部品を着けねば。

 

ウインカーをLED化したのでリレーを変えます。

ヘッドライト裏にリレーがいるらしいのでヘッドライトを外します。


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カウルを止めてる左右のボルト4本、左右をドッキングさせてるライト裏の中心のボルトを外してカウルを開いて前に引けば外れます。

 

カプラー外してついでに中も磨く。リレーは一番真ん前にコンニチワしてるので、これを差し替え。


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イマドキのバイク、とはいえ7年近くは経ってるので樹脂の白化が若干見えた。

エアクリーナーやメーター周りがみっともないので、ついでに未塗装樹脂部品に全てワコーズスーパーハードを施工します。

これが楽で最強。


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ヘッドライトがいないと掃除が楽ちん。

 

話が逸れました。

フェンダーレスですね。

 


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スマートでカッコいいです。以上。

カッコよくしたいついでにリムステッカーも追加。

 

こういうバイクはこうじゃなきゃいけない。と個人的には思いますよ。

改めて、本当に樹脂だらけのバイクですね。

ニーグリップすると樹脂が軋む音がするのがなんとも。

 

まあかっこいいからなんでもいいや。

ライト周りに小細工をしたいのと、スーパーハードの硬化待ちでしばらく放置です。

グロムはじめました。


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あの素晴らしい愛をもう一度

 

 

 

今回はレビューというよりも個人的な話中心。

 

去年の夏に、横型エンジンをカートにぶち込んで遊び倒しました。

さらに、この先カート遊びを続けるために極上車のシャーシを購入。

経済的な余裕もできてきて、いろんな乗り物を所有して、弄って、壊して、治して。

ひとしきり、実は乗り物弄りが落ち着いてしまっていたのです。

 

今の乗り物たちには、適度に笑えるレベルの壊れ方どれかしないかな〜とか思ったり。

全部ある程度理想の形に仕上がってるし。

満たされすぎた心は、人を退屈にさせるのです。

 

しかし、いよいよ30代が見えてきた僕にとって、色々将来のことを考えたりするわけで。

恋愛などに目をくれず、ひたすらに乗り物遊びに明け暮れ、欲しいアニメグッズやミニカーは欲望のままに買い漁った20代。

実はこっそり色々と断捨離してたりしてます。ミニカーとか、フィギュアとか、原付とか。

 

そんな中ふと思うわけです。  

 

いや、オイラの人生こんなつまんねぇもんじゃねぇ、と。

 

さまざまな将来のプランを考慮して、やはり心を満たすのは、

弄りがいがあって、乗って適度に快適かつ楽しくて、丈夫な乗り物。

その心を満たしていたのはカブでした。

丈夫さは右に出るものはいません。

旅の途中の快適さ、積載力も最強です。

でも、それでいいのか?

 

よくない。  

そんな刺激を満たすために中華モンキーをシバいたりしました。

もちろん楽しいんですが、あまりにも刺激的すぎて

安心して旅に連れてってくれるか?

という信頼を置くには、かなり不安が残ります。

50kmも走ればどこかしらのボルトかナットが緩んでいる。

 

しかも、モンキー系はプレミア化している中で何故かアフターパーツもプレミア化してる。

盆栽としては最高。でも与えてくれる刺激はすこし違う。

 

もっとこう…気軽にシバけて、いじる楽しさ無限大のおもちゃといえば…………

 

 

グロムなのです。

 

3型の5速は魅力。パッケージングもバーゲンプライスも魅力的です。

しかし、求めるのは乗って弄ってシバくマシン。そんなピカピカの新車はちょっと勿体ない。

 1型は出てからだいぶ経ってるからボロい個体が多い。

その中間の2型を狙っていました。

 

要は、適度にキレイで適度にシバけるお手頃な個体を探して、出会ったのがディーラーでメンテしてもらってて、かつ言い方はクサいですがアマリングありまくり、ステップが1ミリも削れた跡がないフルノーマル、走行距離は11000kmの個体を信頼できる仕入先から格安で購入。


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このガンダムっぽい見た目も、出た頃はなんじゃこりゃと思っていましたが、今となっては独特の愛嬌があって、R2-D2みたいに可愛く見えてきました。

 

 

部品は、発売から10年も経てばグロムのキャラクターも確立されて、あらゆる部品が市場に出回ってます。

もちろん中古パーツもね。

今となってはモンキー系の部品より豊富かも。

なにより、タイ・中国とかのアジアのアフター市場の盛り上がりかたがすごい。

モンキーがプレミア化してるのはそういう事情もあるんでしょうね…。

やっぱり、ある程度市場が確立されたものはいろんな選択肢があって最高に楽しい。

数年前にゴリラを買ってレストアしてたときのようなときめきを感じています。

 

最初に言っておくと、フルノーマルのグロムには不満しかないです。

ステップは低い。ハンドルは高い。シートはエグレてる形のせいでいまいち自由なポジションがとれない。エンジンは非力。ギア比もレンジ広すぎる。サスは前後ともフニャフニャ。クソデカリアフェンダー

 

つまり、イジるところだらけ。パーツも選択肢たくさん。いつまでもどんなパーツをつけるか悩めるわけです。

 

とはいっても、ライダーの力量はその良し悪しを語るほどの力量がないのが事実。

まずは、しばらく純正状態でお散歩ツーリングしていろいろ考えます。

コンセプトとしては、公道8割、サーキット2割ぐらいで、快適じゃなくてもいいけど安心して旅に出れて楽しく乗れるバイク。

 

カブに関しては快適さに重きを置いてイジってきたので、その反対のマシンを目指したい。


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ちなみにカブのことが嫌いになったわけではありませんよ。変わらず快適な旅もしたいし、カブでサーキットも走ってるのでカブの良さと楽しさを味わった上でのグロムへの不倫です。

モンキー系だって可愛くて気軽に乗れて弄る楽しさ無限大です。キャブとポイント点火は癒やし。

みんないい子なバイクです。あくまで個人的な意見でグダグダ言ってるだけなので、不快な思いをしたなら悪しからず。

 

さて。自己陶酔は終わり。

次回からは乗って弄って悩んでを記していこうと思いますよ。

PROJECT[T]横型エンジン搭載編 ②走ってみる

たのちいいいいいいいいい(知能指数2)

 

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前回はメカニカル的な面‥ビルダー目線での話をしました。

今度は、ドライバー目線でのお話を。

 

無事完成したモンキーエンジンのカート。

いくらホビーのマシンとはいえど、ドライバー目線で気になるのはやはり…。

「速いのか?」でしょう。

 

遅いです。カデットとMZの間ぐらい。

 

そらそうです。4スト125ccでっせ。

2ストで言えば62.5cc…コマーより排気量小さいですし。

思いっきり詰めてKTの1秒落ちってところです。

そう考えれば上出来。

てか意味不明魔改造マシンでそれなりのタイムが出る時点で褒めて欲しい。

そんなことよりもギアチェンジと11000rpmまでカチ回るエンジンが気持ちいい!!

 

遅かったら遅かったで、走り方をじっくり考えて走れるのでとても面白い。

本当に最高ですよ。

 

詳細を語っていきましょう。

 

・フロントブレーキがないことによる気持ちいい鬼ブレーキング

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ミッションカート乗りの方なら気になることが有るでしょう。

それはフロントブレーキを付けてないこと。

正直、もともとそこまで速いマシンになることは期待してなかったし、部品代が嵩むしめんどくさいのでつけてません。

結果としては要りませんでした。

 

スーパーカブに乗ったことある人ならわかると思いますが、横型エンジンのシフト毎のギア比が広いエンジンブレーキは強烈です。

下手したら普通のブレーキすら要らないのでは?って思うレベルで効きます。

そのためシフトダウンのタイミングを2ストエンジンのミッションカートよりも一層慎重になる必要がいります。

ブレーキのタイミングとシフトのタイミングがズレて思ってる方向と違う方向にスッ飛んで行ったり。

そのため、よく効くブレーキパッドをつけたスプリントカートのようなブレーキングが可能です。

これが超気持ちいい。

カートのフロントブレーキって怖いもんね…。

 

 

・バイク用ギア比によるシフトの難しさ

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環境に恵まれたおかげで、いろんなミッションカートに乗る機会を与えていただき、ROK-SHFTERもYZも乗ったことがあります。

こちらは完全にコンペティティブなエンジンなので、ギア比は完全にクロスしてます。

このエンジンは…公道を走るためのエンジン。

1、2速と3、4速のギア比がかなり飛んでいます。

 

そのため、発進以外で実質的に使うギアは3、4速。

うっかりコーナリングでミスしようものなら、3速状態で4ストのトルクに頼って我慢するか、ほんの一瞬2速を入れて加速に極振りするか。

…なんだかスポーツカーではないマニュアル車でもこういう悩みありますよね。軽トラとか。

でも、それはそれで面白い。

 

また、違う人を乗せてみると

「あのコーナー何速?」

「え、俺3速使う…」

とかで会話盛り上がること請け合い。

 

・承認要求と自己肯定感を上げていける

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当たり前っちゃ当たり前ですが、すごく注目を浴びます。

どデカい謎のカーボンマフラー、なにかよくわからないごちゃごちゃした配管、カート・車好きには見たことのないエンジン。でもカート好きから見れば最新カウルのついた謎のTIA。走り出せばミニバイクの音。

違和感の塊です。

ドライバーとしてはやっぱり目立つことって大好きでしょ?そういう意味でも面白い。

これは比喩表現ではなく実体験ですが、持っていくサーキットのピットにいる人全員…見ず知らずの人も…このマシンについていろいろ聞いてきます。

ふふふ、そうだろう楽しそうだろうと内心ニヤニヤしながら話しています。

目立ちたい人は是非。

 

・キャブセッティングは?

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↑KTに乗るぼく

カートドライバーの仕事のひとつとして、どんなエンジンでもキャブセッティングを出す必要があります。令和の空気をキャブで吸うな。

ではこの横型エンジンのカート用セッティングは?

 

まず、エアフィルターですがこれはマフラーを大型化しすぎた上にサイレンサーも抜いた結果、エア量が足りなくなったのでフィルターではなくファンネルをつけてます。

そして、もう一つ。

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燃料ポンプをつけて燃料供給の問題は解決したのですが、負圧をマニから取ってる以上ポンプの供給量がアクセル開度に比例してしまいます。

その結果、アクセルの踏み具合でガソリンの過剰供給が発生します。

すると…フロートからも溢れたガソリンがオーバーフローして燃料が濃すぎる症状が発生します。

そのため、配管の途中でリターン配管を追加しました。

今回は、カートの通常のキャッチタンクにもどしています。直で繋いでもいいんですが、ガソリンを吸うための空気穴を追加する必要があるのでこのような方法を取っています。

それをした上で、スロージェットはφ85に合わせてます。

あとエアスクリューは2時間ぐらい。

まあ、普通のバイクと一緒ですね。

合ってるかどうかカンで。

 

・ありえんリア荷重

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ちらっと書きましたが…。

このエンジン、びっくりするぐらい重たいのです。

一体何キロあるんだ?と思って測ってみたら…。

エンジン単体(マウント込み)で26kg、マフラーで4kg。計30kg!!

KTなんてSECでも13kg前後なのに…。

 

これにより、とんでもないリア荷重の動きになります。

上りのコーナーは本当にツラいので、雨の日のような荷重のかけ方が必要。

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今悩んでるのはこれ。

できることというと…チェーン延長してエンジンを前にしたいところですが、クリアランス的に動かせて5cm程度。

あとはエンジンマウントの肉抜き、マフラーを軽量素材に変える?でも加工めんどくさいし…。

…まあ、このマシンと遊んでくれる友達ができたら考えます。

 

 

 

自画自賛しかしませんが、本当に素晴らしいマシンです。

トラブルもほとんど起きてません。

遅いから楽しくないんじゃないの?

いやいや。音、見た目、ギアチェンジの楽しさは完全にスプリントカートを上回ってます。

それでも予算は中古のボロいカートをエンジン付きで買うぐらいの値段。

やっぱりこの楽しさは乗ってもらわないとわかりません。

 

楽しい、楽しいとしか言ってませんけど、

「世界中の人が納得できるりんごの味の表現はない」ですからね。

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